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Web Globalization Hints & Tips

2005年07月26日
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地図は最後には捨てられるか?

Information Architectの開祖Richard Saul Wurmanの存在は、TED(Technology, Entertainment, Design)Conferencesの活動などを通して、Webクリエーターにも大きな影響を与えています。彼の仕事を紹介するサイト、Understanding USAを見ても明らかなように、一貫して試みられているのは「身近にありながら見えにくい、もの・こと・関係を、理解可能な情報に変えること」という作業です。「Children & Education」「Cost of Living & Poverty」「War & Defense」など、誰もが関心のあるテーマを取り上げ、それを視覚的インパクトのあるイメージ(ダイアグラム)で表現する・・・と説明する前に、まずは文末のリンクから彼のサイトを訪れて下さい。楽しい!わかりやすい!そして見ることを通して「理解」出来る!

Wurmanらがクライアントのために作成するダイアグラムは、クライアントが抱える課題を明確にし、解決の糸口を明らかにします。私たちWebクリエーターにとってWeb構築の作業は、この問題解決ダイアグラムを作る作業と、同じ意味を持っています。その作業の最初の一歩が「サイトマップ」という一枚のシートで、これで私たちとクライアントは課題を共有します。

やはり優れたダイアグラム・クリエーターであるPaul Kahn & Krzysztof Lenkが2001年に出版した「mapping web sites」でも、「サイトマップ」が問題解決のためのツールであることを、15世紀の古地図を始めとする多くの事例を引いて、解説しています。

ところで。この本で紹介されている「サイトマップ」は、正確には2種類あります。Webクリエーターがクライアントと情報を共有するための「サイトマップ」と、完成したWebサイトに掲載される、Webユーザのための「サイトマップ」。著者らは後者の進化型も紹介しており、その一例は、Understanding USAのSite Mapでも使用されている、Site Lensと呼ばれるタイプのものです。(実際にご覧下さい。)

2005年現在、「サイトマップ」はどう進化したのでしょうか。主要な企業サイトを見る限り、「サイトマップ」はますますシンプルな、単なるINDEXになっているようです。つまりこれは、Webサイト自体がツールとして良くできていれば、「サイトマップ」はシンプルな最低限の機能を提供していればよい、という結論なのでしょうか。

しかしここでもう一度Wurmanの発言に立ち戻ってみると、彼が発明したInformation Architectという概念には、「理解する」という能動的なニュアンスが含まれています。情報提供者とより能動的に関わるためのツールとして位置付けてみると、「サイトマップ」にも可能性が開けるかも知れませんね。

Richard Saul Wurmanと彼のファミリーのサイト
http://www.wurman.com/
Wurmanが主催するカンファレンスのサイト
http://www.ted.com/
TED周辺のクリエーターによるダイアグラム・サイト
http://www.understandingusa.com/
先進的なサイトマップ?「Site Lens」
http://www.understandingusa.com/understanding.html
Wurman自らによる出版ベンチャー
http://www.topunderstanding.com/

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