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Meet the world on the web

2005.08.01
Steve King

信頼されるサイトづくりのために~英国不動産関連ウェブサイトレビュー〜

2000年にはいってから、世界の各地で地価や住宅価格の高騰が見られました。私の母国である英国では、1年間で40%以上も住宅価格が上がった地域もあり、投資目的で不動産を購入する人々が増えています。例えば私は大学時代に、友人が所有するアパートを借りて住んでいたのですが、その友人は購入した物件を知人などに貸し出し、そこから得た家賃収入でローンを支払って、数年後に価格が上がるとその物件を売って利益を得ていました。これは英国ではよくある話で、めずらしいことではありません。

そのような状況下で、日々変化する不動産情報を提供するサイトが、英国では大きな役割を果たしています。Rightmove (http://www.rightmove.co.uk/) は、英国の不動産関連で最も知られているサイトの1つですが、シンプルなレイアウトで、提供されている情報も常に最新のものになっており、ユーザーにとって非常に便利かつ役立つサイトになっています。使われている英語もシンプルで読みやすいものです。

日本の不動産会社でも英文サイトを運営しているところがありますが、これらを見て問題だと思うのは、やはり使われている英語の質です。(社)全日本不動産協会のサイト (http://www.zennichi.or.jp/3cont/ind-e.html) では、トップページに"The Main Activities"や "The History"といった見出しがついているのですが、これらに"The"をつけるのは誤りです。また、Arkios (http://arkios.co.jp/index.html) の代表者メッセージには多くのコンマが付いていて、読みづらい文章になっています。Theやコンマといったようにとても些細なことですが、よく見受けられる不自然な英語の文章と同様、私たちネイティブにとってはとても気になることです。

しかし、英語でミスをするのは日本人だけではありません!
Property Hotspots (http://www.propertyhotspots.net/) は、英国のカリスマ不動産業者と呼ばれるAjay Ahuja氏が運営しているサイトですが、非常にミスが多く、またとても傲慢な文章が頻繁に見られます。"working as a professional Chartered Accountant(公認会計士として働いていた)"とすべきところを、"working a professional Chartered Accountant(公認会計士を働かせていた)"としていたり、"All I'm interested in are properties that make me money NOW. (興味があるのは、いますぐ金を稼げる不動産だけ)"といった強い口調の表現もあります。彼には不動産関連の著書もあり、このサイトに掲載されているものも含め、彼の持つ情報は人々が高いお金を払ってでも得ようとする価値あるものです。ところがこのような英語が使われていると、そういった情報の価値すら下げてしまう結果になっているのは否めません。

このように、不動産に関する情報そのものがいかに価値のあるものであっても、多くのミスや不適切と思われる表現だらけのサイトを運営する人(会社)を、ユーザーが信頼することはまずないでしょう。ユーザーにとって使いやすいサイトかといったことと合わせて、使われている英語の質が、サイトの価値を下げ、誤った印象をユーザーに与えていないかをぜひご確認ください。それがビジネスの成功の鍵を握っているかもしれません。

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